
ニュース
2023年10-12月:展示会 CEATEC2023, EdgeTech+2023, 新ものづくり新サービス展 で本カメラを展示しました。
EdgeTech+2023 ではセミナー講演も行いました。配布資料はこちらからダウンロードできます。
当社のエッジAIの取り組み
当社は省リソースの組み込み製品向けの設計、AIモデル開発を得意とします。
Canaan社K210では、世界唯一の姿勢検出デモを公開しています。
その他、多くのエッジAIチップで評価・モデル開発して参りました。
超小型, 超低消費電力エッジAIカメラ : MiniWattVision

消費電力の低さと、実用的なFPSとを両立した、可視光画像センサによるエッジAIカメラです。
画像センサとAI処理チップ2種類を内蔵し、本カメラ単体で画像認識が可能です。
また情報出力のためのUSB, BLE、およびバッテリも内蔵し、本カメラ単体で完全にワイヤレスで、認識・結果送信が可能です。
本カメラは現在試作の状態です。カメラは一つの形であり、販売形態としては、中のボードのみ販売、ハード・ソフトを選択して販売など、カスタマイズした対応が可能です。
MiniWattVisionの特徴
- 世界最小レベルの超低消費電力動作とFPS:物体検出 50mA @ 10FPS, 物体検出+詳細認識 80mA @ 5FPS
- 電力線不要、バッテリー長時間動作。さらに複数のスリープモードによる省電力動作が可能。USBからの給電も可能。
- 小型
- 一般的なAIチップのように熱くならない、ヒートシンク等が不要
用途例1 : 人や車の検出、カウント、通過数カウント
カメラ前の人や車を検出したり、追跡して、通過する物の数をカウントすることができます。
以下のデモ映像では、人物を検出・追跡し、左に動く人の数と、右に動く数とをカウントしています。
何を検出するかは、AIモデルを変更することで変更可能です。例えばペットボトルを検出することも可能です。
→ 人流計測、交通量調査、人がいないか自動チェック、などに。
※ デモ映像における右のカラー画像は、本カメラの撮像ではありません。本カメラと並列に設置した一般のカラーカメラの映像で、本カメラがどのようなシーンを撮影しているか可視化するために撮影しています。本カメラは基本的には映像を残さない運用をするカメラであり、人が何人いたか、といった意味のあるデータを残します。デモ映像における左の画像は、黒背景に、この人の位置情報のみを可視化した画像になります。設定次第で、本カメラは画像を出力することも可能です。
用途例2:人物顔の属性判定
人物の顔を「検出」し、さらにその性別・年齢といった属性を推定するような詳細認識が可能です。
他に顔の向き推定や、顔認識(セキュリティ用途ではなく、数十人程度から誰かを判別する、入退室管理向け等)が可能となります。
→ サイネージ、マーケティング、入退室管理、などに。
※ デモ映像では、右の画像を本カメラに見せた時の結果を可視化したものを、左画像に表示しています。
用途例3:マーカー,QRコード,メーター 等の読み取り
後日公開いたします。
こういったシーンに
- バッテリー動作、可搬性が必要な場所に。
- リッチなAIではなく、ちょっとしたAI解析を、安価・低電力で。
- 既存製品への機能後付けモジュールとして。
- 従来人が見ていた場所を、人に代わって見る、目として。